Top >  熊川哲也・くるみ割り人形 >  くるみ割り人形

くるみ割り人形

熊川哲也・くるみ割り人形
毎年クリスマス・シーズンには、数多くの『くるみ割り人形』が上演されています。
そんな機会に、この世界中で愛されているバレエの振付や演出、美術、衣装などを
比較してみるのも、面白いかもしれないな、と思います。

新年のシアター・テレビジョンでは、モンテカルロ・バレエの
『くるみ割り人形サーカス』と『くるみ割り人形オン・アイス』が放映されました。

ぜひ観たいと思うのは、クリストフ・マイヨー振付の『くるみ割り人形サーカス』で、
サーカスのキャラクターを使って創った、素敵なアイディアのたいへんおもしろい
『くるみ割り人形』だと評判を聞いたので、ぜひ観たいです。

ところで、年末12月、クリスマスというと、巷は『くるみ割り人形』のシーズンの
真っ只中という感じ。
首都圏の12月だけを数えただけでも、13のカンパニーが13種類の『くるみ割り人形』
を競演していました。
その中でも、豪華な舞台で話題を集めたのが、K バレエカンパニーの熊川哲也版
『くるみ割り人形』で、とても日本の民間の会社が製作したとは思えないぐらいでした。

クラシック・バレエのヴァージョン『くるみ割り人形』は、大雑把に分けると
少女クララを大人のバレリーナが踊るワイノーネン版と、クララは少女が踊り、
金平糖の精をプリマが踊るイワノフ版に分けられるようです。

世界で上演される『くるみ割り人形』のほとんどはワイノーネン版に範を
求めているという人もいます。
けれども、東京で上演されるヴァージョンを調べてみたら、そうとは言えないようです。
逆に、近年はイワノフ版に基づいたヴァージョンのほうが多いかもしれないとサーチの結果
思われますね。

・チャイコフスキーの『くるみ割り人形』の音楽は、取りかえすことのできない
幸せだった子ども時代を、ノスタルジックに描いた、様々の美しいメロディに
満ちています。

ワイノーネン版、少女クララの役を大人のバレリーナが踊るは、どうしても
チャイコフスキーの創ったメロディと現実の舞台が調和しないと、考える人も
少なくないように、そう感じられますね。

イノセントな子どもの心を詠った音楽は、やはり子どもが踊ってこそ、その可憐さ、
美しさが映えますよね。
第2幕のディヴェルティスマンも、お菓子の国で子どもたちが踊っている、という
設定が、曲とダンスに共鳴している、と感じる人も少なくないようです。

イワノフ版は、金平糖の精(それまでのストーリーとまったく関係のなかった)、
が突然現れて、このバレエのクライマックスのグラン・パ・ド・ドゥを踊る。
これはドラマとしては、ご都合主義といわれても仕方がないという人は多いようです。

最初からマリー姫とクララを登場させている、熊川哲也版の『くるみ割り人形』は、
その点で、ストーリーの中での関係を巧みに明らかにしているので、これは、今までの
『くるみ割り人形』にもなかった試みで、興味深く感じられると評価されてるようです。

このような事から、毎年クリスマス・シーズンには、数多くの『くるみ割り人形』が
上演される機会に、この世界中で愛されているバレエの振付や演出、美術、衣装などを
比較してみると、ほんとに面白いと感じられるんじゃないでしょうか。

 <  前の記事 ジゼル  |  トップページ  |  次の記事 おしゃれイズム  >